日記と年賀状

日記

数年前から日記をつけている。

2,3年前のことだったと思うけど、年末に打ち合わせに出かけた。それほど頻繁に打ち合わせすることのないクライアントだ。打ち合わせを終えて、遅めのランチを食べようと考えていた。いくつかお店があったけど、なんてことないラーメン屋に入った。

席に座って注文をした瞬間「このお店、来たことあるな」と気がついた。ここまでくると、オーダーしたメニューまで同じではないかと疑う。良くも悪くも、また来たいとも来たくないとも思わない。快適でも不快でもなく、店員さんの顔も印象に残らない。いまこの瞬間にもラーメンの味を思い出せない。そこにあるから入る、そんなお店だ。

ゾッとしたのだ。無意識にとった行動に共通点があった。寒い時期にここにくると必ずこのラーメン屋に入ってしまうのではと恐怖すら感じたのだ。数年前の自分が何をしていたのか何をしていなかったのかがわかるように日記をつけようと思った出来事だった。

いま使っているのは Day One というアプリだ。日記というほどのものではなく、ただ今日やったことを淡々と書いていくライフログといった方が正しいだろう。「そういえばアレいつだったかな?」と思ったときに過去にとった行動を検索できる。日記をつけ始めた頃は、まぁ少しは役に立つこともあるんだなと思っていた程度だった。

日記が生きてくるのは2年目からである。Day One は、1年前や2年前の今日に何をやっていたかを表示してくれる。季節の流れとともに行動をしているのだなと感じさせられる。そして、アプリを閉じた瞬間に忘れる。去年の自分が何をしていたかを知るなんてその程度のことなのだ。でもたまには、その日の行動にエネルギーを与えることもある。心の温度が1℃上がるのだ。去年の自分が今の自分にエネルギーを与えたように、今の自分が来年の自分に影響を与えることになるかもしれない。他愛ないことだけど。

Day One(iOS)|ダヨネではなく、デイ・ワン。毎日目にするアプリなのでインターフェイスの美しさで選んだ。他にも同じような機能を持ったアプリは色々あるし、紙の3年日記もあるので、ぜひお気に入りのものを見つけていただきたい。

年賀状

数年前から年賀状を送るのをやめた。

過去に、木の板や牛乳パックで作った年賀状を送ったりした。なによりも作っている本人が楽しかった。ものづくりというのは、完成品の見た目以上にエネルギーを必要とする。段々と、年末の忙しい時期に年賀状づくりにエネルギーを注ぎこむことが苦痛になってきた。クオリティーが落ちて、お遊び程度の年賀状でしかなくなったので、やめるべきと判断した。

いまあらためて考え直しても、来年もおそらく年賀状は送らない。変わるべき時に変わらないと、本当に変われなくなる恐ろしさを、いまの仕事を通して学んだ。物事を惰性で続けるべきではないからだ。年始という華やかなタイミングで、何か新しいことを始めるように、何かをやめる判断も必要だ。人のエネルギーは限られていて、そのエネルギーをどこに注ぎ込むべきかの判断が大切だと思う。

enjoy!

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