商品とブランドの関係

仏作って魂入れず。何を作るか売るかよりも、どんなブランド哲学のもとに物作りをしていくかが大事。最終的に魂を吹き込むことが何よりも大事です。

バイヤーとして物をみると、物は不思議な魅力を醸し出してきます。物に魅了されてしまうと、そこに込められた想いは人を動かす力を持っています。良い物が売れるのではなく、良い売り方をした物が売れるのだということを再認識するべきです。そして、その商品に魂を注入することがなによりも重要なのです。

プロとアマチュアの違い

どの業界もそうだと思うのですが、プロとアマチュアの差は歴然です。グラフィックデザインに例えると、キャッチコピー、リードコピー、ボディコピーの関係性を理解しており、グリッドシステムを使いこなせて、その制作物の目的を理解しているデザイナーが作るものと、Adobe のソフトを使える「だけの」素人が作ったものとでは、比較の対処になりません。 優れたデザインのWebサイトを毎日数十サイトも目にしているWebデザイナーと、たまたま目にした格好いいサイトを知っているユーザーとでは、見え方が違います。
さらには、Webデザイナーと呼ばれる人の中にも素人はたくさんいます。知識とスキルによって UxD(ユーザ・エクスペリエンス・デザイン)を理解している人もいるし、あくまでビジュアルデザインの延長にしかいない人もいます。

ブランドも同じだと思います。アパレルブランドが OEM で作った靴と、シューズブランドが作った靴とでは、比べるのも失礼なほどです。
そういったディテールに気がつくかどうか。なによりも、プロとアマチュアとでは「それ」に関わっている時間が違いすぎるのです。プロは一日のほとんどを「それ」に費やし、時には過酷な状況下で仕事を強いられる。そうやって体に染みこんだプロ意識は、ソフトの使い方を覚えた「だけの」素人と比べることなどできなません。

高いところから眺めているだけでは人は動かない

本当の意味でデザイナーを指示できるのは、デザイナー経験のある人だけ。

リアルな現実

ネットショップ OPEN でフタを開けることになりますが、振り向いてくれるのは数パーセントです。
こちらから送ったメールは斜め読みされると思った方がいいです。人は自分のことで忙しいのです。しかしそこで心が折れてはいけません。最初はインプットが目的なので、いきなり購入してもらえることはまずありません。最初にブランド哲学をしっかりと作っておかなかった場合、ここで心が折れることになると思います!

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