さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学」を元に、要約メモしておきたいと思います。

在庫は少なければ少ないほどよい

  • 在庫があるとなぜ損をするのか?
    →「在庫コスト」がかかるから
  • 在庫コストの代表例
    1. 賞味期限
    2. 流行遅れ
    3. 破損のおそれ
    4. 紛失・盗難のおそれ
    5. 人件費
    6. 場所代
    7. 機会損失

このような損失を、会計用語では「棚卸減耗損」という

  • 在庫のいちばんの問題点は、「資金繰りショート」の危険性があること
    →たとえ商品が売れずにお金が入ってこなくても、先に仕入れ代金を支払わなければならないから
  • 「資金繰りショート」とその回避策

    • 支払い期日まで仕入れ代金が支払えない
      資金繰りのショート
    • 資金がショートすれば、たいていの会社が倒産する
    • 資金ショートの回避策は「支払いは遅く、回収は早く」すること
    • 支払いを遅くするためには、「手形」を使う(「手形」とは、支払い期限を引き延ばすモノ)
    • 回収を早めるためには、「掛」の期間をできるだけ短くする(「掛」とは売り上げてから代金が入るまでの状態)
    • 大半の会社は、売り上げが先で代金をもらうのはそれからだいぶあと
    • 売り上げと同時に代金をもらうことができる業種は、小売店とサービス産業だけ。これらは「現金商売」と呼ばれ、資金ショートの危険性が少ない業種
    • 早く代金を回収することは、無利息でお金を借りることと同じ効果
    • 代金の支払いを遅くすることも、無利息でお金を借りることと同じ効果

    在庫の減らし方とは?

    • 在庫減らしの代表例
      1. バーゲンセール
      2. 在庫一掃セール
      3. 福袋
      4. 店長のオススメ
      5. シェフのオススメ
      6. 新装開店セール
    • 「カンバン方式」とは、「必要なものを必要なときに必要な分だけ指示する」伝言ゲーム
    • 在庫を減らす究極の形態は「受注生産」

    家庭における在庫の考え方

    • 「いつか使うかも」系のモノはだいたい無駄になる
    • 「損をしないために在庫を減らす」という考え方は家庭でも見習うべき
    • 使わないものはさっさと捨てる、「捨て魔」に徹する
    • 期限を設けると、すんなり捨てられるようになる
    • 単価が高いものを買った方が得することもある
    • 「必要なものを必要なときに必要な分だけ」がいちばんお得

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