ゼミナール マーケティング入門」を元に、要約メモしておきたいと思います。

  • マーケティングを展開する際には、どのような垂直的連鎖構造(バリュー・チェーン)と水平的連鎖構造(バリュー・ネットワーク)とを通じて最終的な顧客に便益を提供するのかを検討し、これらの構造をマネジメントしなければならない。
  • 企業が、垂直的連鎖構造と水平的連鎖構造をマネジメントしようとするとき、「自社内で調達するか」「市場を通じて外部企業から調達するか」という2つの方法が存在する。この統合と取引という2つの方法の選択は、生産コストや取引コストの条件、経営資源の蓄積のメリットとデメリットなどの考慮して行われる。
  • 統合と取引という選択肢の間には、さまざまなトレードオフがある。取引を選択すれば、必要な製品・サービスを、必要なときに必要な量だけ市場価格で調達することができる。だが、そのためには相応の取引コストを負担しなければならない。一方、統合化を進めれば、自社内への経営資源の蓄積が進むことになる。
  • 中間組織とは、統合と取引の中間的な性格を持った取引の形態である。運用面での難しさはあるものの、「戦略的提携」や「系列」などといった中間組織を活用することで、統合と取引の双方の弱点を補いながら、両者のメリットを享受することができる。

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