ゼミナール マーケティング入門」を元に、要約メモしておきたいと思います。

  • 流通チャネルを通じて実現するのは、物流、情報流、商流の3つの流れ。製品・サービスの流通は、この3つの流れに補完的な関係のうえで成り立っている。
  • 多くの場合、企業は、自社の製品・サービスの流通を、流通業者に委ねることになる。それは、流通業者の介在によって「消費の小規模分散性への対応」「資金調達とリスクの負担の軽減」「スピーディーな展開」「社会的品揃えの実現」「取引数の節約」をはかることができるから。
  • しかし、一方で、流通業者に自社の製品・サービスの販売を委ねることは、「製品・サービスを誰にどのように売るか」をコントロールする権限や、店頭での販売データを収集する権限を放棄し、販売による収益の一部を断念することにもなる。以上のようなメリットとデメリットを念頭におきながら、流通チャネルの構築にあたっては、流通業者をどのように介在させるか、どの小売業態での販売が望ましいか、どの程度の店舗密度を実現すべきかといった課題を検討していくことになる。
  • さらに、企業が製品・サービスの情報を戦略的に訴求していこうとするときに直面するのが、メッセージの問題とメディアの問題。製品・サービスに関するメッセージを作成する際には、製品・サービスがもつ多様な可能性を柔軟な発想で見出さなければならない。加えて、その可能性がもつ戦略的な意義を的確に見抜かなければならない。
  • 企業が、製品・サービスの情報を人々に訴求していく際には、広告活動、PR活動、人的販売、セールス・プロモーションからなるプロモーション・ミックスと、マーケティング・ミックスからなるIMCがその手段となる。プロモーションにあたっては、伝達する内容(メッセージ)だけでなく、伝達の手段(メディア)によっても、その成否が大きく左右されることになる。

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